新潟共助会・報告

第20回新潟共助会報告(4月) 鈴木孝二

時 2024年4月20日(土)午前11時から午後2時半

所 新潟教会(日本基督教団)2階礼拝堂

出席者 17名。

厳しい冬を乗り越えて桜咲きチューリップ満開の好天の日、各所より集まり第20回を開催する。昨年12月クリスマスに受洗された山田新人(あらんど)さん、初参加の佐々木康行(敬和卒業生)さんを紹介する。

【Ⅰ】第一部(午前11時~正午)司会:本間蕙子

 ・賛美 讃美歌21―326番「地よ、声高く」

 ・聖書 新約マタイによる福音書28章16~20節

 ・発題 「基督教共助会の意味」

 ・担当 小淵康而(日本基督教団 隠退牧師)

配布資料をもとに、小淵牧師の人柄のにじみ出た語り口で、「基督教共助会」について、創立者森 明のことなどを話された。当日の主要項目を再掲しつつ、内容を要約紹介する。

全体テーマは「基督教共助会の意味 ― その使命」についてである。

先に出版された『基督教共助会九十年 ― その歩みに想う』(2012年刊)より引用参照しつつ話を展開された(43―44頁、52―55頁等)。

1 キリスト者は伝道者たるべし

100年余の歴史を持つ「基督教共助会」。

①初め キリスト者、信徒の「成長」することを目指す「伝道講習会」を行うことで「信仰と知識」を深める。それが共助会につながる。

②友情による交わりと伝道。伝道の基本は聖書の真理と福音を友たちへの紹介だと。森 明は、その友情を大切にした人だと話す。そして、共助会の大きな特徴「教派を超えた交わりと伝道」に集中力説する。小淵牧師自身が、新潟の地で、多くの他教派の牧師、信徒と交流して来たことを話す。共助会の「夏期信仰修養会」での出会いと交流体験も語る。ぜひ、出席してほしいと願う。

2 共助会は教会に代わるものにあらず、教会に仕える。

①教会の狭さと教派性を自覚

②共助会で学び得たところを教会生活に生かす。

教会が、自分の教派の内に留まるとき、必然的に狭くなる。それを超えさせてくれるものとしての共助会の存在。長い歴史を持つ共助会の存在意義の再確認などを話される。

3 共助会は、国家社会に対する責任を自覚し各自の立場で奉仕する。

①森明の国家、社会への責任自覚

明治期初代文部大臣森有礼の息子として生まれた森 明(1888~ 1925)は、国家、社会への責任が強かった。現代の私たちと大きな違いを覚える。

②戦前、戦中の教会、キリスト者の在り方を反省

この点で共助会においても負の部分があったと言える。

③その反省に立って「正義と平和への関心と関与」の大切さを語られた。後半は時間なく急いだ話となった。

小淵牧師の発題後、気分を一新して大塚良子さんによる「ギリシャ語聖書」の学びに入った。プリント2枚を見て、ギリシャ語の「動詞の基本」「アクセント」など共に唱和し原文を読む。

①ルカ11章9節、②マタイ4章4節、③マタイ6章9節など。

 私自身、暗唱し身につけたいと思った。大塚さんの優れた指導力が結実している。

10数年におよぶ大塚さんのギリシャ語習得への情熱を覚える。

【Ⅱ】第二部(午後1時~2時半)

再会の喜びを分かち合いつつのランチタイムと古本交換会をして第二部に入る。色分けしての三グループで集まる。自己紹介と近況報告、そして新潟共助会とのつながりを話す。

全体会で司会者よりそこでの話の大筋を報告してもらって共有する。6月22日(土)午前10時~正午、第4回『共助』誌を読む会の案内会計報告をし、佐藤静子師(救世軍士官)の祈祷をもって閉会とする。(日本同盟基督教団 北新潟キリスト教会員)