私たちはみな寄留者 林 律
最近の選挙で憂うべき現象が起こった。「日本人ファースト」を党是とする政党の躍進である。旧約聖書も新約聖書も寄留者を大切にすることを強調している。キリスト教徒として大切にして行かねばならない思想信条である。 私たち基督教共
続きを読む最近の選挙で憂うべき現象が起こった。「日本人ファースト」を党是とする政党の躍進である。旧約聖書も新約聖書も寄留者を大切にすることを強調している。キリスト教徒として大切にして行かねばならない思想信条である。 私たち基督教共
続きを読む8月7日~9日まで、日本YMCA東山荘において夏期信仰修養会が行われました。テーマは「和解」でした。和解と言えば、韓日の和解に道を開いた共助会の先達和田 正氏がおられます。彼は1966年4月28日、韓国の延世(ヨンセ)大
続きを読む80年前の7月8日、ビルマ戦線。私の出身地、群馬県高崎市にあった旧日本軍215連隊が、ミャンマー南部のカラゴンという千人ほどの村で、尋問の末、英軍を支援していると疑われた600人以上を銃殺した。そのうち250人以上は子
続きを読む教会は、子どもたちや若者への教育に熱心に取り組んできた。共助会も若い人への伝道に心を砕いてきたし、今もそうだ。 教会はまた高齢者を大切にしてきた。特に、高齢化が著しい日本社会にあって、今後ますます、日本の教会は高齢者への
続きを読む「米国ファースト」を呼号する人物の煽情的(センセーショナル)な言動が、連日、伝えられてくる。その自己顕示的な大言壮語を相手にしている暇はない。しかし、だからと言って、それは無視冷笑していれば済むといった問題では決してない
続きを読むこの何年かリモートで出ているマルコ伝を読む会で、先日14章の初めの部分を読んだ。発表や討論を聞きながら、しかし私は少し別のことを考えていた。どなたもご存知の話で、ある女性が高価なナルドの香油をイエスの頭に注ぐという話であ
続きを読む「しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、 われわれの不義のために砕かれたのだ 彼はみずから懲らしめをうけて、われわれに平安を与え、 その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ。」(イザヤ書53章5節) 202
続きを読むディートリッヒ・ボンヘッファーは「共に生きる生活」(新教出版社:森野善右衛門訳)の中で、キリスト者の交わりについて次のように書いています。 「キリスト者の交わりは、イエス・キリストを通しての、またイエス・キリストにある交
続きを読むアジア学院の学友(ミャンマー・チン族)と「ミャンマー いのちのお米プロジェクト」を始めてから、この10月で丸3年となる。 自らも故郷を失い、数々の危機を乗り越えながらも、同郷の困窮する人々への支援をやめない友人に比べたら
続きを読む今回の修養会主題「赦しと和解」は、私に少し参加をためらわせる主題でした。ガザやウクライナの状況と平和への希望、特に昨年10月以降のパレスチナの問題は毎日の祈りの課題です。しかしこの問題への私の知識はニュースや新聞報道の程
続きを読む韓日修練会は、第1回より、日本のキリスト者として韓国への真実な謝罪と和解を願って韓国の師友と共に開催されてきた。毎回、「主にある友情」に豊かに応えられ、新しい課題と使命へと導かれてきた。底流には、戦前より、加害のただ中で
続きを読む新年度に寄せて希望を書いてほしいと飯島さんから依頼されました。私は3月に神学大学と中村町教会を辞し、現在は妙高高原教会の代務者のほか教会の責任を担っていません。地方で暮らす実質的な隠退牧師ですが、新年度の私の「希望」につ
続きを読む「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5・9) 「4・28」とは、1952年4月28日「対日平和条約(サンフランシスコ平和条約)」と「日米安全保障条約」が発効された日です。対日平和条
続きを読む創世記第1章28節、「生き物をすべて支配せよ」と神が人に語った言葉について、木村一雄さんが、「これは人間が他の生き物を勝手に扱って良いという意味では決してない。反対に、生き物たちに心を配って十分に世話をせよ、ということな
続きを読む「見よ、闇は地を覆い 暗黒が国々を包んでいる。 しかし、あなたの上には主が輝き出で 主の栄光があなたの上に現れる。」(イザヤ書 第60章2節) 2024年の年が明けた。基督教共助会創立より105年、敗戦の時より79年、戦
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