ひろば

若者を歩むべき道の初めに教育せよ。年老いてもそこからそれることがないであろう。(箴言22:6) 林 律

私の91年の人生を顧みて、この聖句が真実であることを認めざるを得ない。私は20歳で受洗し、とにかく先輩諸先生方に導かれて、細々とした信仰生活を何とか保持して来たことに対し限りない感謝を憶える。

そのような豊かな恵みを受けていながら、自分より若い人たちに対してその恵みをちゃんと伝えて来たかと問われると、全く不甲斐ない人生であったと告白せざるを得ない。

共助会の会員にして頂いて、先輩諸兄姉に豊かに導かれる機会がふんだんにあった。特に奥田成孝先生、和田 正先生からは計り知れない御指導を頂いたし、同年輩の川田 殖兄や小笠原亮一先生、岡田長保兄などからも計り知れない恩恵を受けた。

共助会員の平均年齢が次第に高くなって来ていることは、まぎれもない事実であろうと思うが、最近の雑誌『共助』を読んでいると、飯島委員長、川田兄、石川兄、山本兄その他諸兄姉のご努力によって若い人たちの力強い原稿が掲載されていて嬉しくなる。

顧みて私の6人の孫たちのことを祈らない日はないが、残念ながら信仰を持っているのは一人もいない。

教会の日曜学校の生徒たちの動向を見ていると、小学校のうちは熱心に来るが、中学生になると減り始め、高校生になるとほとんど来なくなってしまう。残念なことである。祈るほかない。

(日本改革派 千里摂理教会員)