2022年度 基督教共助会 一泊研修会のお知らせ
主 題 「私たちの現在地 ― 歴史・世界・平和」
◆日 時:2023年1月8日(日)19:00〜 1月9日(月・休)16:00
◆講 師:高橋哲哉さん(哲学者)
◆応 答:阿部信之介さん、湯田大貴さん、伊藤孟さん、一ノ瀬ちひろさん
◆会 場:戸山サンライズ(新宿区戸山1-22-1☎ 03-3204-3611)
◆定 員:30名(ワクチン未接種の方は、受付で抗原検査をお願い致します。)
◆申し込み:同封のハガキでお申し込みください
◆参加費:八千円(一泊と朝・昼食付)/ 部分参加(一日千円・昼食千円)
【プログラム】
・1月8日(日)
18:00:受付
19:00―19:30:開会礼拝
19:30―21:00:講 演Ⅰ
・1月9日(月・休)
8:00―9:00:朝 食
9:00―11:30:講 演Ⅱ
11:30―12:00:質 疑
12:00―13:00:昼 食(写真)
13:00―14:00:応 答
14:00―15:30:懇 談1
15:30―16:00:閉会礼拝
【講師紹介】
高橋哲哉さんと初めてお会いしたのは、「『心の総動員』にキリスト者はどのように向き合うのか」を主題として行われた2004年1月の一泊研修会であった。彼の主題講演を聞いた私は、その年の5月、高橋さんらに呼びかけ「思想・良心・信教の自由研究会」を立ち上げた。爾来18年、彼との学びは続いている。今回の研修会に再び高橋さんを招くにあたって、私は次のようなメールを送った。
「私たちの多くは、日本及び世界で今起きている様々な出来事を、どのように理解し、受け止めて行ったら良いのか、混迷の中にいます。ウクライナ、ミャンマー、ウイグル、香港、アフガニスタンなどで起きていることが何を意味しているのか、対中国、対北朝鮮、対ロシアとの関係、さらには従属の度を増しているように思われる対アメリカ、急接近している対NATOとの関わりなど、これら全てにおいて問われていることは何かです。また、3・11以降の原発処理の問題、際限なく膨張し始めた軍事費、沖縄の人々を苦しませ続けている米軍基地問題、これほど深く政界に入り込んでいたことに驚きを隠し得ない統一教会問題など、本当に多くの問題が私たちを覆っています。これらの現実を受け止め、冷静に分析しつつ、私たちの進む道を考える時間としたいと思います」と。
それに対し、高橋さんからは次のような返事をいただいた。
「ここに列挙していただいただけでも、巨大な問題が山積していて、眩暈がするようです。時間が限られている以上、問題を絞った方がよさそうですが、具体的なテーマのいくつかに絞ったのでは、現代世界の諸問題に向き合う基本的な考え方を議論したいというご希望に沿うのは難しくなります。そこで、もし、やや抽象的な演題でかまわなければ、『私たちの現在地 ― 歴史・世界・平和』としたいと思います。こうしておいて、中身はできるだけ広く具体的問題に触れながら、同時に基本的な考え方も語るようにできればと思います。」
高橋さんの人間の尊厳及び平和に対する姿勢は揺らぐことなく、国内外の出来事に対する冷静な分析から私は多くを学んで来た。時代の中で、共助会の明日を考えるに際し、今一度高橋さんに労を取っていただけることを感謝したいと思う。(飯島 信)