松本共助会・報告

松本共助会例会報告(4月) 下山田誠子

4月23日(火) 松本中央図書館にて 出席者8名

司会:重松さん コリントⅠ12章を読んで開会

テキスト『幻の村 ― 哀史・満蒙開拓団』4章 手塚孝典著(早稲田大学出版部)

敗戦の混乱、ロシアの侵攻に逃げ惑った開拓団の人たち、逃げ切れず現地に留まり現地人に預けられて育った子どもたち、婦人たち、大人になって日本帰国を願うも国交も長らく途絶え、そして漸く念願の帰国を果たした方々の生活をジャーナリストが丁寧に追って記している。歯をくいしばって「よき日本人になる!」と努力した人々、挫折した人たち、言葉の壁、習慣の壁、それ以上に受け入れ日本(人)の無関心、差別、冷たさに涙した人たち、記者の心には鉛のような申し訳なさが溢れ、私たち日本国・日本人とは何でありましょうか、皆各々の思いを熱心に語り合った。

次回終章は朴 大信牧師担当。

では当時のキリスト者はどうであったのか。『敗戦前後』や『満州キリスト教開拓団村』を次のテキストにと考えている。