松本共助会5・6月例会報告 報告:下山田誠子
・日時:5月31日(火)10時~12時 松本中央図書館にて
・司会:重松さん 出席者7名
・テキスト:聖書テサロニケ 『日本人にとってキリスト教とは何か』若松英輔著
生活的読書と人生的読書から2章終わりまで、遠藤周作の『深い河』に沿っての作者の問いかけ、生活と人生、事実と真実について考えさせられた。晩年の日の生活の重みと晩年に近づいて、嫌でも考えさせられる人生の問題を、皆それぞれ感ずるところを語った。思いがけない病に苦しみ、今、回復に至った感謝を述べてくださった司会者に深く感動し、ともに喜び合った。久々に朴 大 信先生を交え、また、若い林織史さんも参加し充実した集まりであった。
・日時:6月20日(月)10時~12時 松本東教会にて
・司会:下山田誠子 出席者9名
・テキスト:『日本人にとってキリスト教とは何か』 若松英輔著 第3章 出会いについて
タイトル『深い河』の命名について作者遠藤周作は黒人霊歌、ディープリバーに衝撃をうけ、河から深い河へと変更したと記されている。作者晩年の超大作は心身の不調ばかりでなく、苦しみの生活を余儀なくされている黒人たちが深い河をこえて、仲間の集う神のみもとに行きたいとの静かなしかし深い信仰の表出に心を動かされたとのことである。
出会いについて、偶然とは言えない出会いを作中の人物に描いている。神の配剤・導きが隠されている若き日のハンセン病の方との出会いを忘れることなく自分を許すことが出来ないまま、インドを訪れ、テーマとしたことがとき明かされる。マザーテレサの働きも孤立した人の魂の苦しみも想起しつつ作品を書き進めるエネルギーになったことが伺われる。