ひろば

友に聞く「裵貞烈氏を囲んで」 李 相 勁

私は裵貞烈(べーチョンヨル)先生と、2019年ソウルの香隣(ヒャンリン)教会で行われた「第7回韓日共助会修練会」で初めてお会いしました。この度、「2023年夏期信仰修養会」に韓国から出席された裵 貞烈先生を囲んで交わりの時を持ちました。今年の3月に大田(テジョン)の韓南(ハンナム)大学チャペルで教職員と日本からの共助会員に囲まれ、主の導きと多くの方々の祈りによる裵貞烈先生の「入会式」が執り行われました。今回の修養会に参加していただき、交わりを深める導きに感謝いたします。裵貞烈先生は入会式の後、初めての修養会の参加であり、日本で学び働いている家族と時間を過ごすことを楽しみにされていたとのことでした。裵貞烈先生は人生の歩みを顧みて、自分の思い通りにならないいわゆる「失敗」が多かったけれども、出会いによる導きも多くあると語られました。大学で思いがけず日本語専攻になったことから日本での留学と育児を経験し、韓南大学教職員として再び東京での研究生活を送る中で、子どもを通して石川光顕先生ご家族と出会われました。石川光顕先生は『共助』(2023年第5号)に「神様に備えられた出会いは執り成し祈り合う関わりを創出します。裵 貞 烈先生を共助会に迎えることは、私の長年の祈りの課題でした。……韓南大学をお訪ねし、『入会式』が備えられました。その時の喜びの報告をします」と思いが記されています。裵貞烈先生は「厳しい兵役生活」の中で、部隊の中にある教会の礼拝に参加し、そのことが楽しみでもあり、洗礼を受けることになりました。大学に復学して、聖書の勉強と伝道会にも参加するようになりました。『共助』(同号)「クリスチャンであることの喜びと神様への感謝」の中で「厳しい試練の期間でもありました。しかし今振り返ってみれば、みなわれらの神様に導かれてのことであり、そういう今日があることへの感謝の気持ちで一杯です。日本語を学ぶことで日本や日本人との交流ができ、私の人生が豊かになったことにも感謝しています」と結びの言葉にしています。今回の夏期信仰修養会において「韓国の友を囲んで」共に分かち合い祈りの課題を共有することは、「主にある友情」を深めていくプログラムであったと思います。私も裵 貞 烈先生と重なる経験があり、祈り合わせる連帯の恵みに励まされました。来年春、「韓日共助会修練会」が韓国で開催されることの導きに感謝いたします。
(在日大韓基督教会 川崎教会牧師)