発題と応答

【発題3】 東京共助会の報告 角田芳子

2021年11月8日(月)中村・三田・石川・角田夫妻の5名が中村さん宅に集まっていた。クリスチャンは、聖書を熱心に学んでいるが、部分的に読むこと  が多い。聖書を通読する必要を感じつつ、一人では読み通すことはなかなか困難である。しっかりした心構えと継続する意思が必要で、メンバーも何度かチャレンジしたが、途中でくじけた経験を持っていた。そのようなわけで聖書をはじめから読み通したいとの中村さんと三田さんの雑談から始まった会である。そして、司会担当を角田芳子にしてほしいとの依頼があった。どんな様子かわからなく迷いもあったが、コロナで人が集まれなくなっている時期だからこそ、とにかく始めてみようと決断した。ついこの間のように思うが、すでに3年余が経過した。

聖書を忠実に輪読し、心に残っている感想や疑問を率直に分かち合う方法で学びを続けている。尚その際の参考資料として、榎本保郎著の「旧約聖書一日一章」を配布してくださることとなった。最初は5名だった参加者は、徐々に増え現在は8名前後までになっている。毎回5章ずつを読み進めて、創世記・出エジプト記・レビ記・そして次回は民数記を読むことになっている。学びも豊かであるが、お一人おひとりが感じたことを率直に語り合い意見交換ができるのが、とても良い方法だと思っている。その時に各自が調べたことを語り合う中での発見や、新たに知ることも毎回ある。イスラエルの歴史を俯瞰して考えることにより、旧約聖書と新約聖書のあのみ言葉との関わりを改めて知ることも多い。この場面を現代の私たちの生活に、引き付けつけて考えるとどうだろうかなども話題になることがしばしばである。会全体のプログラムが祝されるよう初めに司会者の祈り、終わりにも参加者どなたかの祈りで終わるのが習慣になっている。この学びは、2025年1月20日(月)で25回目になった。

学びが終わると美味しい料理やケーキなどが並び、温かい交流の場にもなっている。お忙しい中、木村葉子さんも時々参加してくださり、2024年からは内田文二さんと表裕子さんが、参加くださっている。そればかりでなく内田さんがウクレレで讃美歌伴奏もしてくださるようになった。一同で歌い慣れた讃美歌を大きな声で歌っている。神を褒めたたえることが会の目的であるので、一緒に讃美歌を歌えるのは感謝なことである。内田さんは共助会の大先輩の方々のことも良くご存知であり、また長きにわたり共助誌編集委員長・会計も担ってくださった経験から語られる言葉に、教えられることが多い。特に現共助編集長の石川光顕さん、会計担当の角田秀明さんも初めから参加してくださって、共助の歴史がつながっていることをしみじみ感じさせられる。どの方もご自分の考えを率直に語り、学び合うひと時は魂を養ってくださる場となっている。悲しみは分かちあい、誕生日などの喜びは一緒にお祝いしている。その中でも、私たちにとって感謝なこととしてメンバーの一人と、共助会につながる仲間との婚約は嬉しいことで、2024年11月11日に祝いの会を持った。数年前から個人的に、そのメンバーの結婚を祈り続けていた者としては、神の導きを感じ小躍りするような気分であった。いつも健康を整え、通院の合間をぬってその場所と心のこもった料理を提供してくださる、中村きよみさんには感謝いっぱいである。私たちがあまり深く考えずに始めた、この小さな会は、2023年3月に東京共助会の活動となり、毎回の報告は、共助誌に「聖書を読む会」として担当者が順番に報告を掲載させていただいている。

(浦和バプテスト教会員・華道家)