分団A報告 角田 芳子
A分団の話し合いの報告をさせていただきます。
私たちの6 名の分団のメンバーは、職業について働いている方・または現場に身を置いていた者が集っているグループでした。さすがに様々な体験をしておられる方々だけあって、荒川朋子さんの発題に対しても活発な意見が交わされました。特に、「ジェンダー、格差、不平等」は社会の大きな課題で、特に若い世代の心を占有する心配、懸念事項ですとの発題には、多くの意見が出されました。自分が経験して来たことの差別については、「国歌」のピアノ伴奏を拒否した音楽教師のことやヘイトスピーチのことなどが取り上げられました。川崎市は、李仁夏(イニンハ)牧師が街に住み色々な改革をする中で、色々な面で変わってきていることを教えていただきました。つまり市民レベルの交流によって、政治をも変えていくことができることを知ることができました。政治が境目を作ってしまうが、それを越えたところで「キリスト者の和解の働き」を、これからもしていきたいと、川崎教会に昨年から赴任した李相勁(イサンキョン)牧師が語られました。その他にも、おかしいなと思うことを改革した経験なども紹介し合いました。とてつもない高い壁と思えることも、変えてみるとしっくりし当たり前のことになっていっている現実を出し合いました。発題の中で、未婚の女性が「婦人会」という言葉を聞いただけで疎外感を感じたことが、取り上げられていました。当たり前のように考えていた事を改めて問い直す必要があると思いました。同じようなことを疑問に感じたある教会では、「婦人会」→「女性会」→男女一緒に活動する「コイノニア会」に名称が変わった例も紹介されました。共助会や佐久学舎の中ではどうなのだろうか、と問われています。共助会の発展の見地からも、改めて問題点を洗い直す必要があると思います。ジェンダーの問題はまだまだ話し合いが必要だと感じ、変だと思った事柄からまず変更していく勇気を持つことが、机上の空論に終わらせない第一歩になるのではないでしょうか。ジェンダー平等指数が世界120位という日本は、これから老若男女を問わず前向きにチャレンジしていく必要があります。
他の人の意見に流されずに、一人ひとりが自立して、物事を自ら考える必要があるとのお勧めもありました。問題や苦しみを抱えた時こそ、共助会が受け止め、拾い上げる必要があるでしょう。このことこそ「主にある友情」ではないでしょうか。荒川さんも文章の中で仰っておられますが、「仕事場とは別の純粋に信仰に根ざした仲間が欲しかったからです……」そして共助会入会について「2016年の共助の場で直観的にこの交わりが答えてくれる場になるかもしれないという神様の恵みを感じました。」と期待を込めておられます。共助会が発展し、ますます信頼される団体になっていくためには、まず、隣人の話をよく聞き、受け止める必要があるのではないでしょうか。誰もが安心して心を開き語り合える、のびやかで自由な雰囲気を持つ、未来志向の共助会に期待していきたいです。
(日本バプテスト浦和キリスト教会員)