創造論vs進化論  角田秀明

昨年11月から共助会の有志メンバー6、7名で中村きよみ様宅において創世記から聖書通読を始めました。創世記の初めのことばは「初めに、神は天地を創造された。」(創世記1章1節)です。聖書はこの天地を創造された方がおられることを明言しております。また、「神は……生き物をそれぞれに、また、翼ある鳥をそれぞれに創造された。」(創世記1章21節)とある通り、種類に従って創造されたと書かれています。日本の学校では明治以降今日まで1859年に発表されたダーウィンの『種の起源』に基づく進化論が教えられており、私たち人間の祖先はチンパンジーかサルだと信じている人が多いと思います。この理論は突然変異や自然淘汰による生物の進化のプロセスを説明しようとするものであり、人間は目的のない自然プロセスによって生み出された結果に過ぎないと言っています。しかし、最近では、「進化論は証拠がないので証明できない」と主張する科学者が世界中に激増しています。日本のノーベル物理学賞受賞者・益川敏英氏(京大名誉教授)やiPS細胞研究の世界的権威の山中伸弥氏(京大教授)が対談の中で、「『ヒトは猿から進化したのか、それとも神が造ったのか』と聞かれれば、日本人はなんとなく『猿から進化』というほうを信じるが、それはなんの根拠もない。」と述べています。

遺伝子工学の世界的権威の故・村上和雄氏も、一つの遺伝子に組み込まれている膨大な量の情報を研究しているうちに、「進化論はありえない」という結論に到達したと言います。そして、「サムシング・グレイトの存在」(なにか超偉大な知性の存在)により創造されたことを認めなければ、遺伝子の説明は不可能であると言っています。

進化論は「人間の祖先は700万年前に現れた猿です」と言いますが、神の存在を否定するこの理論を根底から覆すような科学的データが報告されました。米国とスイスの共同研究チームが、アメリカの遺伝子データバンクにある500万の生物遺伝子断片を徹底的に調査しました。その結果、人間を含む現在地球上に存在する生命種のうちの90%が10万〜20万年前に出現したことが明らかになったというのです。さらに、「生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった」ということです。ダーウィンが主張した「間にある生物種」が存在しないということは、猿が人間に進化する過程の、いわゆる「猿人」も存在しないということになります。これは人類進化学の専門誌「ヒューマン・エボリューション」の2018年5月30日号に掲載されました。聖書の真実を証明する今後の新たな事実の発見が楽しみになってきました。

(日本バプテスト浦和キリスト教会員)