京都共助会・報告

京都共助会2、3月例会報告 報告者 片柳榮一

・2月例会は片柳榮一さんに発表していただきました。

「森先生は有島(武郎)氏の最後については決して同意できないと言われたが、私が『或る方の評に、例を彫刻に譬えて折角立派に出来上がろうとする作品を最後の所で全部をぶちこわすことになったと等しいと評されましたが、いかがでしょうか』とお尋ねしたら、先生は『自分はそうは思わない。他面あれだけ真実を求めた求道の精神を思うと、同氏をキリスト教会から手放してしまったことは教会に責任がある」と語られた』。出席者7名 

・3月例会は3月16日(日)午後1時―2時半、北白川教会にて、若林義男さんから『一筋の道』(20)について発表していただきました。

「淀橋の先生のお宅に、5、6名のものが集まった。その節あれこれ経験談を自由にしたことがあったろう。その中で一人の先輩が『自分はあの恐ろしい揺れが来た時「会堂はどうかな」と一番心がかりに思った』と発言されたのに対して先生が存外積極的な応答をされないで、いやもっと大切なことを考えなければいけないかもしれなないといった意味の言葉を加えられた。わたくしはこの先生のご返答を側で聞いていて大変含蓄あるお答えと感じた」出席者9名