京都共助会6月例会報告〈報告者:片柳 榮一〉
日時:6月19日13 時~14時半 北白川教会
テキスト:山本茂男「故森寛子刀とじ 自」(『恐れるな、小さき群れよ』―基督教共助会の先達たちと森 明、106頁)
出席者8名
発表者:若林義男さん
「婦人の愛は濃かで行き届くが、注意しないと男子は人間になり損なうよ」と自他を戒めた先生であるが、晩年の大患の後に大磯に於ける療養の間にものした随筆の中で「見しらぬ土地へ来た。然し此処にも第一に気遣わしそうな母の顔が見出される。……常に母とは互いに……イエスが『わが母、わが兄弟とは誰ぞ』と仰せられて肉親の関係よりも更に強く精神上の交渉について重んじられていたことなど、語り合って、私を私する罪を犯すまいと願ってはいるのであるが」と母堂の慈夢に対する深い感慨を洩らしている。