開催報告:東京共助会(9月)

2018年9月15日(土)10時~12時

日本基督教団 使徒教会     参加者11名

「『子どもの賛美歌ものがたり・イエスさまいるってほんとかな』と共助会」

お話:大塚野百合氏

使徒教会は大塚氏のご両親が創設された教会です。今は大塚氏が小倉義明牧師(元聖学院院長)と共に牧会されています。その教会の1室でお話を伺いました。そして、小倉牧師と教会員であるM・K氏も参加して下さいました。大塚氏は全員の自己紹介もそこそこに早速子ども讃美歌のCDをかけられ1曲、1曲1緒に聴き、みんなで歌い、本当に楽しそうにお話して下さいました。

大塚氏は恵泉女学園で中学1年の生徒に聖書を教えていた時「イエス様いるって本当ですか」という生徒の問いにショックをうけました。その問いは自分への問いとして返ってきました。頭の中にイエス様はいても本当にイエス様と友達になっていますか、と問われる思いがしました。

共助会は100年を迎えようとしていますが、普通、創設した人が亡くなると会はなくなるものなのに何故続いているのでしょうか、その秘密は「主に在る友情」です。森明は「イエス・キリストは我が友」と言っています。この本は子供のためではなく大人のために書いた本です。イエス様と友達になることが1番大切なこと、そのことを大人の人に知ってもらいたくて書きました。本当にイエス様いるって信じている人がこの世界に何人いるでしょうか、日常生活の中でイエス様と会話していますか、森明はしていました。森は植村正久と出会って初めて長い孤独から解き放たれ、友のいる幸いを識りました。教会が今「友情」に重きを置かないのは問題です。

「いつくしみふかい」という賛美歌は日本だけでなく世界中で愛され歌われている賛美歌ですが、この讃美歌の英語版は素晴らしい、いつも「いつくしみ深き友なるイエスは」と歌っていましたが、What afriend we have in Jesus, イエス様、私たちの1番いい友達、本当にショックでした。イエス様は私の友だち?と思いました。森明はイエス様は私の友だち、イエス様とのように人間の友だちの間にも真実な交わりが生まれることを信じていました。森明がもしこの賛美歌の英文を読んだらどんなに喜ばれたでしょうか。

大塚氏は子ども賛美歌のCDを何十回も聴いてこの本を書きました。子どもの歌の世界の豊かさに心を奪われ大人の讃美歌をすっかり忘れてしまうほどでした。どの讃美歌も大塚氏のお話からその篤い思いが伝わってきて、私達もその思いに捉えられ、幼子にかえって心洗われるような至福の時を過ごしました。

皆様もぜひ、この本を手に取ってひもとき、歌ってみてください。

〈報告者:鈴木幸江〉