開催報告:東京共助会(六月)〈報告者:鈴木幸江〉
6月22日(土)10時~12時
世田谷総合支所太子堂出張所二階 会議室 参加者10名
報告 飯島信さん他修練会参加者
「韓日修練会― 東アジアの和解と平和」
今年6月10日~12日、基督教共助会百周年記念韓日修練会が韓
国で持たれました。日本からは13名の共助会員や関係者が参加しました。
1992年3月、第一回がソウルで持たれ、この時、「韓国基督教共
助会」が委員長を李英環(イ・ヨンファン)氏、尹鍾倬(ユン・ジョンタク)氏を総務として発足しました。
以後、五年に一回、韓日共助会修練会が韓国で持たれ、日本と韓国の共助会員が「主に在る友情」を深めてきました。今回はその七回目、日本の基督教共助会設立百周年を記念して行われました。しかし、韓国共助会員の方達は高齢化しほとんどの方が天に召され、新たな出会いと交わりを模索しての集まりでした。
昨年、金美淑さんが訪韓し、尹鍾倬氏や洪彰義(ホン・チャウイ)氏、又朴炯圭(パ・ヒョンギュ)氏の息子さん宅も探し当てて下さいました。今回はその尹鍾倬氏と洪彰義氏を問安することも目的でした。
修練会はソウルの香隣教会を会場に開かれ、主題は「基督の他自由独立」「主に在る友情」副題「韓日基督教共助会の明日の使命を問う―新たな出会いの中で」です。
今回の修練会は、二年前、京阪神共助会修養会で講演して下さった崔亨黙(チェ・ヒョンモク)牧師と李相勁(イ・サンギョン)牧師の労で実現しました。第一日目は、佐伯勲副委員長の開会礼拝に始まり、飯島信委員長が「韓国共会の先達たち」と題して共助会の先輩たちと韓国の方達との出会いと友情を語りました。また、翌日は「韓日の希望ある明日を迎えるにあたって」と題して、韓国NCC和解・統一局長である申承民(シンスンン)氏が講演されました。
一日目の修練会終了後、ご高齢の洪彰義氏と一緒にご家族の方達が夕食を招待して下さり、久しぶりの再会を互いに喜び合いました。二日目、尹鍾倬氏に会うため東大邱へ向かいました。尹鍾倬氏は老人ホームで療養されていましたが、訪ねると車椅子に乗って現れ、ここでも互いに再会を喜び合い、ご家族が昼食に招待して下さいました。洪彰義氏や尹鍾倬氏も共に高齢になり体力も衰えておられましたが、共助会員との再会を本当に喜んで下さいました。
韓国共助会の担い手が働けなくなった今、これからの交わりをどのようにしていくかの課題が改めて与えられています。飯島氏が語るように「神の前に独り立ち、互いに研鑽を積み、友情を深めながら神と人に仕え、教会に仕えて行く共助会の交わり」の意味するところを韓国の方に理解してもらうのには時間がかかります。しかし、現在の日韓関係を考えるならばなおさらのこと、組織で結ばれるのではなく、韓日共助会の先輩たちのように、人格と人格の信実な出会いと交わりによって、韓両国の和解と平和の礎を築くことの大切さを改めて知らされました。