松本共助会6月・7月例会報告 報告者:下山田誠子
・6月27日(火) 2時から4時 松本中央図書館にて
・司会 林めぐみさん 出席者9名(松本教会の柳谷牧師が出席してくださる)
イザヤ書2章を読んで始める。
テキスト『沖縄の米軍基地』 ― 県外移設を考える
高橋哲哉著 3章
著者高橋哲哉氏は言葉を重ね、繰り返し、辺野古移転でよいのか、沖縄に住む人々の苦しみ、嘆き、諦めに本土に住む私たちは深くいたみ同情すれども、本土で基地を引き受けるかと畳み掛けそれを問う。日米安保反対の声も少なくなり、情勢の不安を拡大解釈して武器弾薬を積んだ自衛隊基地が拡大していく沖縄である。抗議活動をするために生きているのではない。普通の平和な日常を生きたいのだという沖縄の方々に、本土の反戦平和運動はどれほどの連帯になるのだろうかと心は重くなるばかりである。自分の問題として引き受け、重荷を負うということの難しさを突き詰められる。ウクライナの戦争とも合わせて平和を願う声しきりの読書会であった。司会者が良いレジュメを用意してくださったことも理解の助けとなった。
・7月24日(火) 2時から4時 松本中央図書館にて
地方共助会報告
・司会 林信孝さん 出席者7名
テキスト『沖縄の米軍基地』 ― 県外移設を考える
高橋哲哉著 4章
この章は長く、難解であった。県外移設に対する批判への応答であるが、さまざまな論者の意見を掲げ「シランフーナー(しらんふり)」は暴力である故、広く連帯をとり、辛抱強く反対運動を本土に向かっても続けていくというその思想的根拠にミシェル・フーマーやデリダなどを引く故にさらに論が分かりにくくなった感があった。沖縄差別をやめ、本土も共に苦しみを分かつ道を探っていかねばならない。8割の人が日米安保を容認している(せざるを得ない)のであるから。本土が沖縄に代わって基地を引き受けたとしても、基地の危険性から自由になれるわけではない。みんな、どうしたらいいのだろうかとやりきれなく考え込む集まりであった。