第22回 新潟共助会報告 鈴木孝二
・時 2025年4月26日(土)午前11時から午後2時半
・所 新潟教会(日本基督教団)二階礼拝堂
出席者22名
【第Ⅰ部】(午前11時~正午)
・賛美 讃美歌21:520番
「真実に清く生きたい」 ・聖書 旧約創世記22章9~10節
・証し 「導かれて ― 基督教共助会入会にあたり」
・担当 山田新人(日本基督教団 新潟愛泉伝道所会員)
[山田新人さんの証し・主な内容]
はじめに山田さんは、『共助』誌第3号所収「入会式」での一文を出席者のみなさんが読んだことを確認されて話を開始されました。
山田さんは、私たちに二つの問いを投げかけ、話を始められた。①讃美歌を歌いつつ感動して涙することはありませんか。私は勤務している敬和学園高校の毎朝の礼拝に出席中、よく涙する自分がいます。生徒たちに知られぬようそっと隠れて涙をふいています。②二つ目は、自分の意志と関係せずに〈そうなってしまう〉体験をしていませんか。今回の私の受洗の場合がそうで、気付いたら頭に水が注がれていました。神の力が働き、導いてくださったとしか思えないのです。
1.敬和学園高校入学と現在同校に勤務する私
私の家は、代々A公立高校に入学してきました。私も当然そうなると思っていました。ところが受験に失敗し、すべり止めの敬和学園高校に入学したのです。全く予想外の出来事、しかし、私はそこでたたかれつつ、友人たちに助けられ支えられて卒業しました。その高校に今は勤務し仕事をしています。
2.担任安積力也先生との再会 聖書研究会開始
敬和学園を卒業しておよそ30年後、同窓会で安積先生と再会します。その時、この人を離してはいけない。二度と会えない人だと思い、先生に「聖書研究会」開始をお願いしました。親友二人と東京町田市のご自宅に五年間通いました。すべて見透かされ隠しごとは出来ません。厳しい指導を受けました。安積先生とイエス・キリストが二重写しとなって迫ってくる体験をします。
その間、基督教共助会の存在を知り、夏期信仰修養会などに出席し、このたび入会しました。また小淵牧師との出会いのもと、新潟愛泉伝道所の礼拝に出席し、会員となりました。3.父の多額の借金判明、最愛の妻、娘との別れ
ある時、父に多額の借金があることが判明します。金融機関ともやり取りをしますが、どうすることも出来ません。遂に私は、最愛の妻と一人娘を置いて家を出ました。どれ程のショックだったでしょうか。数年が経過します。
その娘が、なんと私の勤める敬和学園高校に進学を希望したのです。これを機に私は受洗へ向かって一気に導かれていきました。
山田さんは話を続けられつつ、時間を気にされます。話を切り換えて、今日の聖書箇所に触れ、話を展
開します。信仰の父アブラハムが最愛の息子イサクを捨て、ささげるのです。自分と娘さんとのことに言及されます。遂に話を続けることができず(涙)、途中で話を打ち切り、最後〈祈り〉をもって証しを閉じたのです。
以後、飯島委員長より「基督教共助会について」の話を聞き第Ⅰ部を終了する。
【第Ⅱ部】(正午~二時半)
・お弁当ランチと國分眞三さんによる古本の販売
・三つのグループに分かれ、自己紹介と証しへの応答など
・全体会に戻り、各グループでの話を報告する。
・会計報告や次回の案内などをし、飯島委員長の祈祷をもって閉会とする。
今回の新潟共助会の集まり、山田新人さんの「証し」を中心に出席者に深いものを与えてくれました。そのことを佐々木康行さん(敬和卒業生)が語ってくれていますので、本人了解のもと紹介させていただきます。
1.この度の山田さんのお話がとても心に染みました。あんな風にご自身の魂から湧き上がる言葉は、生きている本物の矛盾のない言葉だからこそ、聞く側に響き共鳴する所に繋がるのかと感じています。グループディスカッション(分科会のこと)の時に、渡辺えみ子さんが「子供や奥様を捨てた、と言う言い方はやめてください。」と言っていましたが、本当にその通りかと感じました。そこで私が感じたのは、山田さんは、その時に一番弱い者、一番小さな者に寄り添っただけなのだと感じるのです。一匹の羊が群れから離れた時に、その一匹を探しに行ったのと同じような気がします。私は、山田さんの連絡先を知らないので、何かの時にでも、鈴木さんの方からでも、佐々木がそんな風に言っていたと伝えてください。
2.初めてお会いした様な方々と、身構えたり、恐がったりする事なく心を開いて本音を出し合える場
所の存在は、現在の日本の中でも稀な環境だと感じます。初めての人でもそんな素の自分で居られる環境や仲間たちとの出逢いは神様からのギフトだと思っています。感謝しています。
このたび、私は新潟共助会を開催し続けて本当に良かった。出席者のみなさんの支え祈りがあって、ここまでやってこれたなあ! 正直な実感です。神様への深い感謝の思いが湧き出るひとときでした。以上、秋の再会を祈りつつ、報告します。
(日本同盟基督教団 北新潟キリスト教会員)