京都共助会2月・3月例会報告 報告者:片柳榮一
・日時:2月19日(日)13時~14時半 北白川教会 9名
2月例会は若林義男さんに「基督者の自由に就いて」と題して発表いただきました。〔ルーテルの『基督者の自由』を中心に基督者の自由の本質に就いて考へ、近世期の自我の自覚とそれに基づく自由解放との相違と、而も近世期の幕あけとしての宗教改革との関係について学んでみた。問題は新しき問題でもなく、既に多くの方々には明らかな事でもあらうが、不敏な私は『基督者の自由』を繰り返し読み返してみて、自らの信仰の中に、意外にも、近世の自由主義思想の混入が多きことを思わしめられ……〕。
・日時:3月26日(日)13時~14時半 北白川教会 8名
3月例会は片柳榮一さんに「主に於ける生死の分別」と題して発表いただきました。「併し将軍(乃木希典)の生涯を思ひその生の原動力を偲ぶ時、私は将軍の心情に深き同情と尊敬とを覚ゆるのみならず、羨みの情さへ感ずるものである。かく迄感激の思ひに満たされて、己が生の動機を己が中に求めず己以上の者に見出して生きた将軍は、生命の経験者としていとも羨むべきものと云わねばならない。……我らが自らの信仰生活を翻ってみる時に果たして我らが我が救い主なる主に愛して奉ってその救ひの恩寵に応ふる報恩の一念、将軍のそれの如きものがあるであらうかとの点である」。