松本共助会1月例会報告 報告者:下山田誠子

・1月23日(火曜日)14時から16 時 松本中央図書館にて

・司会 谷口さん 出席者10名

・テキスト『幻の村―哀史・満蒙開拓団―』手塚孝典著(早稲田大学出版部)

11月に阿智村の満蒙開拓平和記念館を訪れたことを機にこのテキストを選び、侵略の歴史を学ぶことにした。全容を概観して第1章を学んだ。長野県は満蒙開拓送出日本一であり、耕地の少なさ、生活の苦しさから苦渋の選択をして送り出した飯田・河野村開拓団の軌跡を辿った。若き村長の日記をもとに、飯田歴史研究所の斉藤俊江の解説(読)により状況が分かり始め、生き残って帰村した高齢の方からの聞き取りがリアルに描かれている「戦争ならば人の命を奪っても良いのか?」の問いの前に、今日置かれている戦場の悲惨さと合わせて皆、憤りとやりきれなさを語り合った。