共助会修養会 感想
「共助会修養会に参加して」 近藤 風人
初めて修養会に参加させていただきました。御殿場東山荘での2泊3日は、自分自身と深く向き合う、とても充実した時間でした。修養会に先立ち、東京電の話を聞く機会が与えられ、人生で初めて人を憎むという感覚を覚えました。私たち家族の生活を破壊し、多くの命を奪ったにもかかわらず、謝罪の言葉ひとつなく「原発は必要だ」という態度に、腸が煮えくり返るような思いでした。彼らとの間には大きな溝がありますが、それでも和解の道を探していきたいと思います。世の中には至るところに分断があり、和解は遠い道のりに感じられます。特に日韓関係、ウクライナ、パレスチナなどには、今も深刻な溝が存在します。しかし、片柳さんと安積さんが発表してくださった共助会の先達たちがそうであったように、私もまた、主により頼んで和解の道を歩んでいきたいです。この共会に導かれたことに感謝し、私に与えられた責任を果たしていきたいと思います。ありがとうございました。(青山学院大学2年)
「和解を生きる一歩『基督教共助会』の学びから」 李耕守
「基督教共助会」は「個」の内なる自分が引き出される場であることを実感しました。キリストに結ばれ、不条理な世界で違いをもつ人々と共に生きた先達の姿から多くを教えられました。一人の人間として受け入れられる喜びと同時に、キリスト者としてどう生きるのかを問われました。和解を思うとき、国籍や性別、言語や宗教などを理由に排除され、「個」として生きられない人々の存在を思います。「基督教共助会」は「個」が尊重され、人格を認め合う関わりを通して共に和解を実践する場であると感じます。自分を表そうとする過程で無力さや限界に気づかされますが、その中でもキリストに倣い今を生きる人々に出会い、共にあることを覚えます。イエス・キリストは小さくされた人々と共にあり、分断に一致をもたらす「和解の実践者」です。キリスト者として、この難しい社会とどう向き合うかを問いつつ、日常の中で和解を生きる一歩を重ねていきたいです。 (国際基督教大学3年)
