基督教共助会一日研修会に参加して 角田秀明
今回の研修会の呼びかけに次のようにありました。
「国内外が揺れ動いている時、私たちはまず、足もとの事柄として、地道に歩みを続けている各地の共助会の働きを分かち合い、語り合うことから出発したいと思います。」
今回の参加者は28名(内学生2名)でした。私は、「この時代に生きる共助会を語る」というテーマを頂いたプログラムの司会を担当し、皆さんと以下の各地の共助会の代表から約20分の発題(活動報告)を伺いました。10時~11時40分。
1 鈴木孝二さん(新潟共助会)
2 下山田誠子さん(松本共助会)
3 角田芳子さん(東京・聖書を読む会)
4 片柳榮一さん(京都共助会)
5 石川光顕さん(韓国共助会)
「使徒言行録」は28章で未完のまま終わっていますが、その続きはその後のキリスト者一人一人が書き加えていくことになるとしばしば言われます。今回の各地の共助会報告は実に現在の「使徒言行録」に追記されるべき働きだと思いました。詳しい内容はこの共助誌に掲載されますのでお読みください。改めて、一つ一つの集会のために、毎回、案内や会の進行、交わり等、色々と準備しその場の共助会の活動を担ってくださっている方々に感謝する次第です。各地の共助会はその活動の後継者育成と引継ぎが今後の課題となっていることを覚えていきたいと思います。
12時から昼食を頂き、13時から3つの分団に分かれて話し合いの時間を持ちました。テーマ:「この時代に生きる私の思い」13時~ 15時。
私の参加した分団のメンバーは8名でしたが、何と、最も若い70歳代が2名で、あとは80代、しかも80代後半の方が3~4名という構成でした。夫々の方が一人あたり20分前後でこれまでの自分の人生を振り返り、あるいは今関わっている事柄を自由に語っていただきましたが、与えられた時間では語り切れない様子でした。聞く者も、それぞれのお話の内容が大変興味深く、つい引き込まれてしまい、あるいは、質問して話の内容に深く入っていくため時間が過ぎるのも忘れてしまう状況でした。キリスト者として、共助会員として、自分の置かれた場所で誠実に日々を生き、かつ改善すべき現実問題と取り組んでおられる姿は大変印象深いものでした。自分を語る中で、ある方が「自分は高齢になってきて、周囲のことにはあまり関心が無くなり、全てのことを受け入れるようになっている」と語った所、即座に、同年齢の他の方々から「無関心になってはいけないでしょう」とアドバイスがありました。高齢であればあるほど、周囲のこと、社会のこと、世界のことに関心を持って生きることが大切だとのご意見でした。そのアドバイスを頂いた方は、その表情から新たな気づきを与えられたことが伺えました。きっと、これからの日々の生き方を見直そうと思われたのではないでしょうか。また、参加者が十分語り合えた一時でした。
(浦和バプテスト教会員)