「基地は神の支配を前進させない」(フィリピン便り3) 湯田 大貴
「じゃあ沖縄にはたくさんの米軍基地があるの?」 ある日、フィリピン人の友人にそう尋ねられた。彼女は日本に何度も訪れているが、沖縄の歴史についてはほとんど知らないようだったので、私は簡単に沖縄の近代史を彼女に伝えた。沖縄は
続きを読む「じゃあ沖縄にはたくさんの米軍基地があるの?」 ある日、フィリピン人の友人にそう尋ねられた。彼女は日本に何度も訪れているが、沖縄の歴史についてはほとんど知らないようだったので、私は簡単に沖縄の近代史を彼女に伝えた。沖縄は
続きを読むクリスマスの日。町はとても静かだ。フィンランドでは、クリスマスは家族と家で御馳走を食べて過ごすらしく、タンペレではなくヘルシンキ出身の友達は帰省をしている最中だ。私はといえば、クリスマス前までヘルシンキにプチ旅行に行って
続きを読む「僕の祖父がバターン死の行進の被害者なんだ」 同僚の一言に衝撃を受けた。まさかこんな近くに日本の戦争犯罪の被害者の家族がいるだなんて。教科書で名前を習ったくらいだったその戦争加害が、急にリアリティをもって私に迫ってきた。
続きを読むシンガポール便りもいよいよ最終回を迎えました。シンガポールは多民族、多宗教国家として知られているかと思います。実際にここで生活していると、日常的にバスの中でも電車の中でも何語かわからない言葉がたくさん飛び交っています。同
続きを読む前々回でシンガポール最初の在住日本人として、ギュッツラフの聖書翻訳にかかわった音吉を紹介しました。 その後、シンガポールに移り住むようになった日本人は、後にからゆきさんと呼ばれる日本人娼婦の女性たちでした。わたしがシンガ
続きを読む日本基督教団東久留米教会・石田真一郎牧師より原稿を依頼され、私が「何故だろう」と思案しておりましたが、恐らく 「東久留米キリスト者九条の会」 を17年もやって来たことを評価してくださったことからでしょう。その会は当時も現
続きを読む共助会の皆様、お久しぶりです。2024年の2月末より、フィリピンのセブに移住しており、こちらに来て7か月ほどが経ちました。今回、飯島先生に頼まれて「フィリピン便り」なるものを執筆することになりました。皆さんがフィリピンに
続きを読むはじめに 「共助」の2024年第5号がいつもより分厚いことに気づきました。不思議に思って手に取り中を見ると、後ろ表紙からが韓国語になっていました。3月の共助会の韓国訪問の詳しい報告が日韓両国語で書かれていました。ちょうど
続きを読むマルコによる福音4・26―34(新共同訳) また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひ
続きを読む■日 時:2024年8月31日(土) ■場 所:ICUシーベリーチャペル「青年の夕べ」 ■聖 書:ルカによる福音書 第10章25―37節 8月も最後の日を迎え、明日からは9月です。 2024年もあと4か月、いつものことで
続きを読む【シンガポール便り2回目】 みなさんは、世界最初の日本語聖書が、あの有名なハジマリニ カシコイモノ ゴザル で始まる「ヨハネ福音の伝」であり、ドイツ人宣教師ギュッツラフによるものであること、また、その翻訳に日本人の漂流民
続きを読む― 母が大好き ― 雨の日は、母はボロ買いに行けません。一日中家にいます。 ご飯は次女の初子姉(13歳)が支度します。ご飯ができるまで私と妹と母は一つの布団に川の字に寝て、朝鮮の本籍地から国歌、民謡を朝鮮語で教えてくれま
続きを読むはじめに 編集委員会からのご依頼で、今回から5回、「シンガポールだより」をお届けすることになりました。 シンガポール在住11 年ですが、まだまだ知らないことだらけです。普段は日本とあまり変わらない生活をしているのが実情で
続きを読む生涯忘れられない場面がある。それは、よく晴れた午後のことだった。 導かれるようにして行ったバングラデシュという国で、私は自分ができることを探していた。初めて、たった一人で行った国、バングラデシュ。多くの出会いがある中で、
続きを読む私は、35年前に愛農消費者の会に入会し、全国愛農会の野菜を中心とした食品を購入しています。息子がアレルギーでその原因は食べ物ではないかと気が付き、安心できる食べ物を求めて入会しました。 そうして愛農会の野菜やお肉などを毎
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