希望の前夜(2007年2・3月号) 佐伯 勲
昨秋、共助会京阪神修養会を「平和憲法公布六十年―平和を創り出す者」という主題のもとに持ちました。そして今年、平和憲法施行六十年、日本が敗戦の 反省の中から新しく出発しはじめてから六十年を迎えました。この間、昨年の十二月
続きを読む昨秋、共助会京阪神修養会を「平和憲法公布六十年―平和を創り出す者」という主題のもとに持ちました。そして今年、平和憲法施行六十年、日本が敗戦の 反省の中から新しく出発しはじめてから六十年を迎えました。この間、昨年の十二月
続きを読む昨年は十二月十五日に改変教育基本法が、その内容に関する基本的・実質的検討や準備がなされぬまま、参院本会議で可決・成立。更に、これに相乗りする かのように、防衛庁を省に昇格させる関連法もまた可決されてしまいました。このよ
続きを読む私はこの春、三七年間の教員生活を終えました。そこに主の備えと導きがあったことを覚えずにはいられません。モーセが彼の生涯の中で、内憂(イスラエルの民との格闘)・外患(エジプトの為政者等との戦い)そして自らの葛藤を通して“
続きを読む「生きること」と「仕事すること」が一つとなる道を求めて、教師になった。日本海に面した小さなキリスト教学校。充実した日々ではあったが、のめり込めば込むほど、そこは、閉塞し自己完結したタコ壷の世界のように思えた。その間、世
続きを読む現代は、サタンが思う存分活動しているとしか言いようがない。平和を叫ぶ声はしきりだが、人間のやっていることは全てと言って良いほど逆行している。 日本は敗戦後六十一年間戦争はしていないが、戦争への協力は惜しみなくやっている
続きを読む森明先生が自ら起草された「共助会主旨」の冒頭「基督を諸友に紹介せんとする目的をもって云々」という言葉は、紹介という表現に深い意味を含んでいる ものの、キリスト教の団体としてある意味では自明なことでもあり、むしろ第二段落
続きを読む馬偕(マッカイ)先生。この名を初めて耳にしたのは、今年の初め、池袋台湾教会の友人に連れられて訪れた台湾北端の淡水の地であった。台湾からの若き留学生である友人は、私をRev.George Leslie Mackay(18
続きを読む五月三日の憲法記念日に自民党の船田元憲法調査会長は、憲法改正のための「国民投票法案」の、今国会中の成立は難しいと言い出した。また四月二十八日に法務委員会を通過させる予定だった「共謀罪」の採決も、野党の激しい反対のために
続きを読むペテロはどこで、真実なキリスト告白をなし得たでしょうか。フィリポ・カイサリアで「あなたこそ、生ける神の子キリストです」と答えて、イエスからおほめをいただいたときでしょうか。否。このときは、その直後、イエスの受難予告に対
続きを読む主の晩餐の夜、主イエスはペテロに「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた」と言われました。今、日本のキリスト者は、その信仰を問われてふるいにかけられるような状況に
続きを読む「吾等が年毎に祈りて待つものに夏季の信仰修養会がある。それは特に備えられたる主の審きの御座であり、恩恵の時である。其処に我らは主の聖前に罪の悔改と新しき志とを与えられて又再び信仰の戦に立ち出づる力と希望とを与えらるゝを
続きを読む神は、モーセを通し、出エジプトのイスラエルの民に対して 「今、もしわたしの声に聞き従い わたしの契約を守るならば、あなたたちはすべての民の間にあってわたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。あなたたちは、わたし
続きを読む今、「普通の」と呼ばれる子どもたちが、妙に素直だ。そして、妙に明るい。目の前の相手や集団に合わせることだけを内心必死でやっている「一見明るい良い子」が、なんと増えたことか。それは、外界からの得体の知れない不安や恐れから
続きを読む若い人から、たまに年齢を問われることがある。私は「26年生まれですよ」と言うと、「未だお歳ではないのですね」と答えが返ってくる。1926年と昭和26年とを間違えるのである。「明治41年生まれの方が、平成8年に亡くなられ
続きを読む戦前のタブロイド判『共助』1940年5月号に奥田成孝先生の「聖霊降臨節を迎へて」という巻頭言があり、文半ばに森明先生の随想「濤声に和して」からの引用がある。 「恐る可きは某国や我国の困難に際して或いは起るであらう革命
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