平和への道 (2014年 6 号)金 明淑
主イエスは言われます。「平和を実現する人は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイによる福音書五章九節) 人間誰もが平和を望みます。しかし人間が存在し始めた時から常に争いの状態が続きます。隣人を忘れ、
続きを読む主イエスは言われます。「平和を実現する人は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイによる福音書五章九節) 人間誰もが平和を望みます。しかし人間が存在し始めた時から常に争いの状態が続きます。隣人を忘れ、
続きを読む二〇一四年八月十五日がめぐって来る。日本では終戦記念日、韓国では光復節と呼ぶ日だ。一九七一年生まれの私は、かの戦争も、それ以前の我が国による朝鮮半島の植民地支配も直接には知らない。しかし、過去に我が国が犯した罪への反省
続きを読む二〇一四年の憲法記念日は、ひょっとすると日本が戦争の出来る国になる前の最後の憲法記念日になるかもしれない。それ程に現在の安倍政権は、平和憲法を改訂し再び日本を戦争の出来る国にする方向に舵を切ろうとしている。その主張の前
続きを読む共助会の歩みも95年目を迎えました。今年の1日研修会は「忘れ得ぬ人々」を覚えて共有する時として与えられ、30人近い方々の「思い出」が語られました。『基督教共助会九十年―その歩みに想う─』の中で「忘れ得ぬ人々」として名が
続きを読む「預言者はあなたに託宣を与えたが/むなしい、偽りの言葉ばかりであった。あなたを立ち直らせるには/一度、罪をあばくべきなのに/むなしく、迷わすことを/あなたに向かって告げるばかりであった。」 (哀歌二・一四) 「哀歌
続きを読む2014年の訪れである。キリスト教共助会創立95年を迎える。戦前、戦時、戦後の95年を貫く共助会の歩みに導かれた先達は、一体どれほどの数になるのだろう。会員として記録に残る人だけではない。夏期信仰修養会、京阪神修養会を
続きを読むあの三・一一直後、基督教独立学園高校(山形県小国町)を退職して、新潟の地に戻った。全くフリーな生活がはじまった。一日一生。今、現代をどう生きるかが問われている。その時、私の深部にくい込み、根底を支えているものが鮮明にな
続きを読む東日本大震災から、二年半が経過しようとしている。大地震に加えて、原発事故という未曽有のできごとに巻き込まれ、なかなかそこから抜け出すことができない。復興のためにと私たちが捧げ続けているお金は、適切に使われているのだろう
続きを読む「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ五・九) 六十八年前、ヒロシマ、ナガサキへの原爆、二年前福島第一原発事故の災禍を負った。原爆による痛みは六十八年を経てもなお癒されず、原発事故
続きを読む「大学キリスト者の会」(現在活動は休止しているがメール上の情報交換は続行中)の小柳義夫氏からのメールで、ティモシー・シュマルツという彫刻家の作った「ホームレス・イエス」という彫刻にまつわる話を知った。クリスマスにほど近
続きを読む日本基督教団が行っている東日本大震災の人道支援活動の一つに、「お茶っこ」と呼ばれるものがある。仮設住宅の集会室に珈琲や紅茶、日本茶などを用意し、仮 設の人々に懇談の場を提供することを目的としたものである。しかし、道具を
続きを読む沢崎堅造を信仰と学問の先輩として深い尊敬をもって世に紹介した飯沼二郎は、しかし、世の統治と神の統治を二元的に捉える宗教改革者に疑問を呈した後にこう記す。「そのようなルーテルやカルヴァンを肯定しているように見える沢崎さん
続きを読む日本国憲法改訂への動きが激しくなってきている今の状況は、憲法制定以降例がないと思える。とりわけ二〇一二年に従来からの領土問題の顕在化による日中・日韓における外交関係の悪化を通して現れてきた。憲法九条を改訂することは、現
続きを読む闇に閉ざされてしまったかのような二〇一二年。クリスマスが近い。 聖書で闇・暗黒とは、ただ暗いというのではなく、全く光のない状態、天地創造の初め神が「光あれ」と仰有る前の状態、混沌の闇、神の御心が働いてないと思われる
続きを読む今年の修養会には、堤岩教会を定年退職なさったばかりの、姜信範牧師ご夫妻が参加してくださった。その貴重なお話を、私は、韓国人BC級戦犯者の立法化のための院内集会に参加して、お聞きすることができなかったが、一九八七年の大磯
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