大森恵子著『ノートル・ダムの残照』―哲学者、森 有正の思索から― 新潟共助会 鈴木孝二

この度森 有正(1911~76)に関する好著が出版された。既に入手された方もおられることと思う。私は昨年末12月入手し、以来3回ほども通読し、手離せなくなっている。 著者の分身三枝蓉子(旧姓辻井)を主人公として小説風に本

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下村喜八著『苦悩への畏敬 — ラインホルト・シュナイダーと共に』山本精一

ナチス支配下のドイツにあって不屈の抵抗者であった詩人ラインホルト・シュナイダー。その作品に、著者は、留学先のドイツで初めて出会う。1989年の事である。その言葉に「身震いするような感動をおぼえた」著者は、以後、留学当初の

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荒川朋子著 『共に生きる 「知」 を求めて―アジア学院の窓から』 角田芳子

荒川朋子氏が、初めての本を出された。校長職についておられ多忙の中、執筆されたことにまず拍手である。共助会の色々な場面で、荒川氏を通し様々と情報は得てきたつもりだが、ほんのかけらしかアジア学院について知らなかったことに気づ

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『日韓キリスト教関係史資料Ⅲ 1945 ~ 2010』―韓国側資料を編集して―井田泉

【読書 執筆者より】 『日韓キリスト教関係史資料Ⅲ』を編集・出版するために富坂キリスト教センターに「日韓キリスト教関係史研究会」が正式発足したのは2007年であった。わたしは『資料Ⅱ』に引き続き主事として実務責任を担う立

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